青と白の世界
いつも思う。鉄の鳥が落ちて、死んでしまう確率は可能性は何パーセントなのかって。
宝くじで一億円が当たる確率より高いのか低いのか。
僕はこの世に起こり得る事なら、いつ自分の身に起こったって不思議ではないと思っているから、趣味の映画で飛行機のワンシーンを見るといつも不安感に駆られてそんなことをいつも考えていた。
そんな自分も約八年振りに飛行機に乗らなくてはならない日がやってきた。
怠そうな検査官の指示を聞き、持ち物検査へと進む。頭の中はいつも想像なので、どうすれば薬物や火薬を持ち込めるかとか考えていたら、ベルトが引っかかってブザーがなった。
頭の中は完全に麻薬でいっぱいだったので少しだけ焦ってしまう、スイッチの切り替えは得意な方だが、自分の世界に入ってしまうとなかなか戻ってこれないものだ。まあ、麻薬の持ち込みといえど、僕は、タバコの良さもコーヒーの旨さも知らないただの善良な市民なんだけども。
検査を終え、外に見えるのはでかい飛行機。ぼーっと見て、改めて思ったのは飛行機なんてもの、よくもまあ考えて作ったもんだなと、、、
未知なる物を頭に浮かべて、出来るまで決して諦めなかった、先人を褒めて遣わしたいよ。
なんて、歴史上の人物を上からの目線で偉そうに言ってしまう程、八年振りのフライトはひっそりと、僕のテンションを徐々にあげていたのであった。
ただし、少し拭えない不安があった。
ここ最近、
とにかくついていないのだ。
毎日金縛りの連続だし、
無駄に警察に呼び止められるし、
少量とはいえお金を落とすし、
買ったばかりのピアスを失くしたり、
飼っているペットのうんこちゃんを踏んでしまったり。
微妙な不運が重なってばかりいたから、今日はそろそろ史上最低の運のなさに見舞われるんじゃないかって!
終に僕が乗ったら墜落してしまうのではないかと、最低最悪の事態が頭から離れないのだ。
僕の人生のバイブルである、
ジョジョの奇妙な冒険 第二部の主人公
ジョセフ・ジョースターも人生で三度の墜落にあっているし。
そんな事を、考えていたら次は僕の番が来るのではないかと一抹の不安が拭えないでいた。
到着まで残りわずかという時に、エンジントラブルが発生して墜落してしまうんだ。
そうなったらもうおしまいだ。
乗り込むのが恐い。
しかしそうこうしている間に、フライトの時間は産声を上げて、まるで犬の成長のようにすごいスピードで近づいてくる。
俺も男だ、と覚悟を決めて乗り込んだ。
乗ってしまえばこちらのものだった。八年という歳月、しかも心も体も発達していない17歳の若かりし少年期では得られなかったワクワクと感動でココロが満たされていく。
楽しい時や胸が踊る時程、時間のスピードは比例して早く進む。
大人になって飛行機で喜ぶ僕を自分でどうかと思うのだけれども、そんなのは、関係ない。CAさんの笑顔も眩しく見える。
これはあれか、高校生じゃ味わえない特権だ笑
あっという間に飛行機は離陸する。
耳抜きが得意な僕は、ドヤ顔で空気を抜く。もちろん誰も気づいていないからできるドヤ顔だけれども、それでも良いのだ。
窓から空を見ると、まるで雲が海のように波打ってる。うん、泳げてしまいそう。それと綿飴にも見えるな。美味しそう。
いま、誰よりも上にいるよ
なんて事を、偉そうに知り合いに伝えたい高揚感で溢れていた。
いつの間にか、不安は消えていた。
青と白が優しく迎えてくれていたから。
いまね、青と白の世界に浮いてる。
気持ちいい。青いセーターを着た僕は、この青と白と同化したんだ。
あ、どうやら着陸らしい。
機械トラブルもなく。乱気流に飲まれることもなく、八年振りの空の旅が終わってしまう。不安で殺されそうだったのに…一抹の不安はとうに消えていた。
雲に潜る。
世界は青は、白は
優しい。
ってことで、
パリにつきました!!!
間違った、
北海道つきました!笑
北海道は
高校三年生の夏休みにヒッチハイクで行ったぶり
なので、楽しみ!
札幌二泊三日食べ歩きツアーしてきますね!
旨そうなもの写真たくさん載せますね!
そいでは、いってきます!
ってか、やっぱり着陸する時、酔うわ!無理だわ!笑