ち◎こま◎このオンパレード
久し振りの舞台。
土曜日、新潟から帰って来た足で、そのまま友人の舞台を観劇しに行きました。
場所は、まさかの池袋芸術劇場で
こんなでかいホールでやるんか!!と思っていたら、こちらが緊張してきた。
意外とね、舞台は好きなんです。舞台俳優の友人達からお誘いをちょくちょく頂き、観劇しに行くんだけどドラマ・映画とは表現の仕方が全然違うし、必要以上に大げさであり、やり直しの効かない一発勝負だからこそのリアリティが存在していてその空気感が心地よくて好きなんですよね。
今回観劇したのは
西原 理恵子 著 「ぼくんち」というお話し。
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主演には今をときめく、
柳ゆり菜さん
Twitterから画像拝借
そして、我らが友人
さくまみお
Twitter...水着の写真しかなかった...(嘘)
以下、あらすじなんだけれど
「ぼくのすんでいるところは―/山と海しかない しずかな町で―/はしに行くとどんどん貧乏になる。/そのいちばん はしっこが/ぼくの家だ―」。腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。
神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。
youtubeは真ん中くらいから。
ヤクザ、風俗嬢、キャバクラ嬢、チンピラ、ヤク中。
そして人生お先真っ暗の子供。そんな、華やかさとは縁のない登場キャラのみで、
さらには毒の詰まった言葉にシモネタのオンパレード。
それなのに、演者全員のキャラクターの背景が、胸に突き刺さってきた
特異な舞台でした。
それほどに、原作のパワーが凄いんだろうし
それほどに、演者さんたちの表現がすごかったです。
それにしても、、、
ち◎こ、ま◎こって言葉、何回出ただろうか…
多分、演者さんたちは
この数ヶ月の公演で
29年生きてきた僕が言葉にした回数をよゆーで越えていったと思います。
まあ、それはおいといて
柳ゆり菜さん演技良かったな。迫力あったな。
そして、みおちょり、最高に役にハマってて素晴らしかったな。
んー
自分の生きている世界がどんなところであったって、小さな幸せを感じれることができれば人生の勝ちなんだと、見終わって思った。
なんて、もっと深く様々思ってぐるぐるしたけど
コレに関しては頭のなかにとどめておこう。
気になる方は、ぜひ本読んで欲しい。
シモネタで締めくくったからなんとも言えない雰囲気になりつつあるけれど
なかなか、ここまで深くて痛いのに、それでもコミカルだったり
優しく痛い、本ってないかも。